スタッフメモ

精神疾患を加え「5大疾患」

厚生労働省はこれまで重点的に取り組んできたがん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病の「4大疾患」に新たに精神疾患を追加して「5大疾患」とする方針を社会保障審議会医療部会に報告し、了承された。これは7月7日のニュースですが、その数日前、菅首相は政府の「自殺対策タスクフォース」に出席し「自殺問題は我が国の大きな社会的な課題。政治的に多少の変化があっても取り組みを緩めていい問題ではない」と述べ自殺者減少に向けた対策を引き続き重視する考えを強調したニュースもあった。まさに医療計画に記載すべき疾病の考え方である、患者数が多く、かつ死亡率が高い等緊急性が高い疾病に相当するという事である。傷病別の医療機関にかかっている患者数(患者調査)を見るとH14年から糖尿病を抜いて精神疾患が1位となっている。H17年からは5大疾患の中で唯一300万人を越し直近のH21年調査結果では323万人、2位の糖尿病より約100万人多い。内訳(患者調査)は入院患者は年々減少傾向であるが、外来患者が年々増加し、その中でもアルツハイマー病、気分障害が疾病として増加顕著である。精神疾患の増加に対し、精神科医療の機能と連携について救急医療、専門的医療、地域医療のそれぞれの機能連携が謳われてるが、その連携が適切に実施されるために精神保健サービス分野では「メンタルヘルスの増進や疾病予防のサービス」機能の確保が必要とある。このサービス提供ははメンタルヘルス専門機関である我々の責務であるが、5大疾患となる事を機会にして、特定の専門家だけで対策を考えるのではなく、予防のためにいろんな分野から知恵を出し合い、幅広い視点で有効な予防対策が実現できればと考える。